院長あいさつ

認知症専門病院として

当院は、以前からあった県立精神病院(現こころの医療センター)とは別に、平成7年7月に設立された県立の認知症専門病院です。福井県は、他県と比べて人口の高齢化が早かったため、将来的な認知症高齢者の増加が予測され、早期からその対策が検討されていたことが当院の設立につながりました。

当院は認知症専門病院ですので、外来患者さんも入院患者さんも、全て認知症の(あるいは、まだ認知症には至っていないが認知症性疾患に罹患していることが疑われる)方です。

当院には、診療では、外来、デイケア、入院の3部門があり、外来では、身体疾患や精神疾患との鑑別を含めた認知症疾患の診断、認知症症状への薬物治療や生活指導などを行なっています。

デイケアは、介護保険による介護目的のデイサービスではなく、医療保険適用の治療で、介護保険では非該当になってしまうような軽度の方にもリハビリの場を提供しています。入院治療は、いわゆるBPSD(行動心理症状)の治療が主で、認知症でよく見られる幻覚や被害妄想、易怒性といった症状の治療を行なっています。行動心理症状は、介護者にとっては最も負担になる症状ですが、その反面、認知機能の低下とは違って改善できる可能性が高い症状でもあり、入院治療でこういった症状を改善することにより、介護者の負担を大きく減らすことができます。

また、診療以外に、当院は常設の認知症カフェ「心愛」を開設しており、患者さん、家族が安心して寛げる交流、相談の場を提供しています。

もう1つ当院の特徴は、介護教育です。介護教育を、県立の認知症専門病院である当院の役割と考え、一般の方を対象とした一般研修、介護職・看護職を対象とした専門職研修を、毎年数多く開催しています。

今後も増加が予想される認知症高齢者、その介護者の方々が安心して生活できるよう、より質の高い医療の提供に努めていきたいと考えています。

  • 福井県立すこやかシルバー病院
  • 院長 村田 憲治
↑このページトップへ